
ヴィンテージ・チュードルを語るうえで、避けて通ることのできない存在があります。
それが、文字盤に美しい薔薇のマークを持つ**「バラサブ」**です。
「チュードル バラサブ」「ヴィンテージチュードル」「チュードル サブマリーナ」「TUDOR Submariner」などで検索すると、多くの時計を見ることができます。しかし、実際にヴィンテージ・チュードルの魅力を知れば知るほど、バラサブは単なる「古いチュードル」ではないことが分かります。
ロレックスとの深い歴史的な関係。
現在のチュードルには見られない薔薇ロゴ。
長い年月を経て生まれたダイヤルやトリチウムのエイジング。
そして、同じリファレンスであっても一本一本異なる個体差。
これらが重なり合うことで、バラサブには現行時計にはない独特の魅力が生まれています。
本記事では、ヴィンテージ・チュードルの中でも特にコレクターから注目されるバラサブについて、その歴史や代表的なリファレンス、ダイヤルの魅力、ケースコンディション、オリジナリティ、そして自分に合った一本を選ぶ際のポイントまで詳しく解説します。
チュードルの「バラサブ」とは?
バラサブとは、文字盤にチュードルの象徴である薔薇(Rose)マークが描かれたヴィンテージ・チュードルのサブマリーナを指す、コレクターの間で使われている呼称です。
現在のチュードルといえば、盾をモチーフとしたロゴを思い浮かべる方が多いでしょう。
しかし、初期のチュードルでは薔薇がブランドを象徴する重要なデザインとして使用されていました。
この薔薇ロゴを持つサブマリーナは、現代のチュードルとはまったく異なるクラシックな雰囲気を持っています。
特にブラックダイヤルの中央に控えめに配置された薔薇マークは、ヴィンテージ・ロレックスとはまた違った上品さを感じさせます。
「バラサブ」という愛称が長く使われていることからも、この薔薇ロゴがヴィンテージ・チュードルを象徴する重要な存在であることが分かります。
なぜバラサブはこれほど魅力的なのか?
バラサブの魅力を一言で表すなら、
「ロレックスとの歴史を感じさせながら、チュードル独自の個性を持っていること」
ではないでしょうか。
チュードルのヴィンテージ・サブマリーナには、ロレックスとの深い関係性を感じさせるケースやブレスレットなどがあります。
そのため、一見するとロレックス・サブマリーナを思わせる雰囲気を持っています。
しかし、文字盤を見るとそこには薔薇のマーク。
さらにモデルによって異なるムーブメントや細かなディテールが存在します。
つまりバラサブは、
ロレックス・サブマリーナの代用品ではありません。
ロレックスと共通する歴史的背景を持ちながら、チュードルというブランドならではの個性を楽しむことができる、独立したヴィンテージウォッチなのです。
この絶妙な立ち位置こそが、バラサブの大きな魅力です。
バラサブ最大の魅力「薔薇ロゴ」
ヴィンテージ・チュードルを好きになるきっかけとして、薔薇ロゴを挙げる方は少なくありません。
現在のチュードルを象徴する盾のロゴと比較すると、薔薇はよりクラシカルで柔らかな印象があります。
ブラックダイヤルの中に配置された薔薇マークは決して派手ではありません。
むしろ非常に控えめです。
しかし、その控えめな存在感がヴィンテージウォッチとしての魅力を高めています。
時計を遠くから見ると、シンプルなブラックダイヤルのダイバーズウォッチ。
そして近づいて見ると、
「この時計はロレックスではなく、チュードルの薔薇サブだ」
と分かる。
この「分かる人には分かる」という感覚も、ヴィンテージ・チュードルを愛するコレクターを惹きつける理由の一つでしょう。
ヴィンテージ・チュードルならではの「エイジング」
バラサブの魅力を語るうえで、もう一つ絶対に外せないのがエイジングです。
新品の時計には、新品だからこその美しさがあります。
しかし、ヴィンテージウォッチには、新品では決して作ることのできない美しさがあります。
それが長い年月によって生まれる経年変化です。
例えばブラックダイヤル。
製造当時は深いブラックだった文字盤が、長い年月を経ることでわずかに色味を変えていることがあります。
また、インデックスに使用されたトリチウムも時間とともに変化します。
クリーム色、アイボリー、ハニーカラーなど、個体によってさまざまな表情を見せます。
さらに針、ベゼル、ダイヤルの色味が絶妙に調和した個体では、非常に美しいヴィンテージ感が生まれます。
ここで重要なのは、
「古ければ古いほど良い」ということではない
という点です。
ヴィンテージウォッチの魅力は、単純な年式では決まりません。
ダイヤル、針、ケース、ベゼルなど、それぞれのパーツがどのような状態で残っているのか。
そして、それらが一本の時計としてどれだけ美しくまとまっているのか。
そこにヴィンテージ・チュードルを見る楽しさがあります。
バラサブは一本一本の表情が違う
同じリファレンスのバラサブであっても、すべてが同じ表情をしているわけではありません。
これがヴィンテージ・チュードルの面白さです。
例えば、
ダイヤルの色味
トリチウムの焼け
針の色
ベゼルインサートの退色
ケースのエッジ
ラグの状態
ブレスレットのコンディション
クラスプの仕様
パーツのオリジナリティ
などによって、時計全体の印象が大きく変わります。
同じ「バラサブ」というカテゴリーでも、
「このダイヤルが好き」
「この焼け方が美しい」
「このケースのエッジが素晴らしい」
というように、コレクターそれぞれの好みが生まれてきます。
だからこそヴィンテージ・チュードルは、単純にスペック表を見るだけでは語りきれません。
バラサブの代表的なリファレンス
ヴィンテージ・チュードルのサブマリーナには複数のリファレンスが存在します。
その中でも特に知られているのが、
Ref.7928
Ref.7016
Ref.7021
などです。
同じサブマリーナであっても、リファレンスによってケースやダイヤル、ムーブメント、日付表示などに違いがあります。
特にRef.7928は、ヴィンテージ・チュードルを代表するサブマリーナとして知られており、バラサブを語るうえでも重要なモデルです。
一方、後年のモデルになると薔薇から盾へとブランドロゴが変化していきます。
この「薔薇から盾へ」という変化を追っていくと、チュードルというブランドそのものの歴史が見えてきます。
Ref.7928の魅力
ヴィンテージ・チュードルのサブマリーナを語るとき、Ref.7928は特に重要な存在です。
ロレックス・サブマリーナと共通する雰囲気を持ちながら、チュードル独自の文字盤やムーブメントを備えています。
そして、個体によって異なるダイヤルやケースの表情。
長い年月を経たRef.7928には、現代の時計では味わえない独特の存在感があります。
特にオリジナル性の高いダイヤル、魅力的なトリチウムのエイジング、美しいケースコンディションなどが組み合わさった個体は、コレクターにとって非常に興味深い存在です。
バラサブは「ケース」が重要
ヴィンテージ時計を見るとき、ダイヤルばかりに目が行ってしまう方も多いでしょう。
しかし、バラサブを深く見るなら、ケースコンディションは非常に重要なポイントです。
特に確認したいのが、
ラグの形状
ラグのエッジ
ケースの厚み
リューズガード
ケースバック
ポリッシュの状態
などです。
ヴィンテージ・ロレックスやヴィンテージ・チュードルでは、長い年月の間に研磨されている個体もあります。
そのため、単純に「綺麗だから良い」と判断するのではなく、
当時のケース形状がどれだけ残っているのか
を見ることが重要になります。
シャープなエッジが残ったケースには、ヴィンテージウォッチならではの迫力があります。
ダイヤルだけでは判断できない「オリジナリティ」
バラサブを選ぶ際に重要になるのが、時計全体のオリジナリティです。
ヴィンテージウォッチでは、長い年月の間に修理やメンテナンスが行われています。
そのため、
「ダイヤルはオリジナルなのか」
「針は当時のものなのか」
「ベゼルは年代に合っているのか」
「ブレスレットやクラスプは適合しているのか」
といった点を総合的に確認する必要があります。
ヴィンテージ・チュードルは、単純にリファレンス番号だけを見て判断できる世界ではありません。
個体全体の整合性を見ること。
これが非常に重要です。
なぜコレクターは「個体」にこだわるのか
ヴィンテージ・チュードルの世界では、同じモデルだからといって同じ価値観で語ることはできません。
例えば、同じRef.7928でも、
ケースの状態が違う。
ダイヤルの表情が違う。
トリチウムの焼けが違う。
ベゼルの状態が違う。
ブレスレットが違う。
そして、これまで歩んできた歴史も違います。
つまりヴィンテージウォッチでは、
「モデル」ではなく「個体」を見る
という考え方が非常に重要になります。
一本の時計をじっくり観察し、その時計がどのような個体なのかを見極める。
これこそがヴィンテージ・チュードルの楽しさです。
バラサブの価値を決めるもの
バラサブの価値を考える場合、単純に「年代が古い」「希少」というだけでは十分ではありません。
一般的には、
リファレンス
ダイヤルの種類と状態
ケースコンディション
トリチウムの状態
ベゼル
針
ブレスレット
ムーブメント
オリジナリティ
などを総合的に確認する必要があります。
特にヴィンテージウォッチでは、同じモデルでも個体によって市場での評価が大きく異なる場合があります。
だからこそ、バラサブを購入するときには、価格だけを見るのではなく、その時計がどのような個体なのかを理解することが重要です。
ロレックス・サブマリーナとは違う、バラサブならではの魅力
バラサブをロレックス・サブマリーナと比較することはできます。
しかし、どちらが上かという話ではありません。
むしろ重要なのは、それぞれに違う魅力があることです。
ロレックス・サブマリーナにはロレックスとしての歴史と存在感があります。
一方、バラサブにはチュードルならではの薔薇ロゴ、独自のディテール、そして「知る人ぞ知る」ヴィンテージ感があります。
特に、
「有名だから欲しい」のではなく、「この時計だから欲しい」
という感覚を大切にするコレクターにとって、ヴィンテージ・チュードルは非常に奥深い存在です。
バラサブは「知れば知るほど面白い時計」
最初にバラサブを見たとき、
「薔薇のマークが格好いい」
という印象を持つ方もいるでしょう。
しかし、そこからヴィンテージ・チュードルの歴史を調べ、リファレンスを知り、ダイヤルを見比べ、ケースを観察するようになると、時計の見方が変わってきます。
「このダイヤルは面白い」
「このトリチウムの焼け方が美しい」
「このケースはエッジがしっかり残っている」
「このパーツ構成には意味がある」
というように、一つ一つのディテールが気になってきます。
そして最終的には、
「同じバラサブでも、なぜこの一本なのか」
というところまで考えるようになります。
これがヴィンテージウォッチの世界です。
ヴィンテージ・チュードルを選ぶなら、何を見るべきか
初めてバラサブを探す場合、まずはリファレンスだけで決めないことをおすすめします。
最初に見るべきなのは、
① ダイヤル
文字盤の状態、薔薇ロゴ、印刷、インデックス、トリチウムの状態を確認します。
② ケース
ラグやエッジ、ケースの厚み、ポリッシュの状態を確認します。
③ ベゼル
ベゼルインサートの状態や退色を確認します。
④ 針
ダイヤルとの色味や夜光の状態を確認します。
⑤ ブレスレット
年代や仕様が個体と合っているかを確認します。
⑥ オリジナリティ
各パーツがその個体にとって適切なものなのかを総合的に確認します。
そして最後に、
「その時計を見たとき、自分が美しいと思えるか」
という感覚も大切です。
ヴィンテージウォッチは、スペックだけでは完成しません。
その個体が持つ雰囲気まで含めて、一つの時計なのです。
まとめ|バラサブはヴィンテージ・チュードルの魅力が凝縮された一本
チュードルのバラサブには、現行モデルにはない魅力があります。
薔薇ロゴが持つクラシックな美しさ。
ロレックスとの歴史的なつながり。
ヴィンテージ・サブマリーナならではの存在感。
長い年月によって生まれたトリチウムのエイジング。
そして、一本一本異なるダイヤルやケースの表情。
こうした要素が重なることで、バラサブは単なるヴィンテージ時計ではなく、チュードルの歴史を身に着けることができる時計になります。
特にヴィンテージ・ロレックスを知れば知るほど、ヴィンテージ・チュードルの奥深さに魅了される方も少なくありません。
ロレックス・サブマリーナとは違う。
しかし、その歴史を知るほどに惹き込まれていく。
「薔薇から始まる、ヴィンテージ・チュードルの物語。」
それが、バラサブの最大の魅力なのかもしれません。
コルリオーネでは、ヴィンテージ・チュードルを専門的な視点からご紹介しています
ヴィンテージ・チュードルは、同じリファレンスでもダイヤル、ケース、針、ベゼル、ブレスレットなどによって一本一本表情が異なります。
だからこそ、私たちは単純に「古い」「希少」という言葉だけで時計を判断するのではなく、その個体が持つオリジナリティとコンディション、そしてヴィンテージウォッチとしての魅力を大切にしています。
バラサブをはじめ、ヴィンテージ・チュードル、ヴィンテージ・ロレックスについてお探しの方は、ぜひ時計そのものの細かなディテールにも目を向けてみてください。
知れば知るほど、その一本が持つ魅力が見えてきます。
以下からバラサブの在庫もチェック頂けます
赤サブの在庫 1967年製
https://www.corleone.co.jp/watch/watch1836.html
赤サブの在庫 1966年製
https://www.corleone.co.jp/watch/watch1835.html
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